エコットスポンジQ&A

1.製品情報

2.使用環境・使用方法

3.マーケティング情報


1.製品情報

Q1. 他社製品と比べて油の吸着性能はどのように違いますか?また何からできているのですか?

A1. 工場での油のうっかりこぼし対策では、従来 ウエス・おがくず・キムペーパー・粘度系吸着剤などが使われています。しかしこれらは油を吸着した後でも床に油が残ってしまい、スリップなどの二次事故を引き起こしたり、靴の裏やタイヤについて汚染を広げる原因となる危険がありました。
エコットスポンジは吸着した油を「カプセル」の中に閉じ込めて分解しますので、あとから水や雨がかかっても油が滲出してきません
他の種類の油吸着材との吸着量の比較は次の通りです。

吸着剤の種類 1kgあたりの油吸着量
鉱物系 1L
クレイ系 1L
綿系 2.6L(エンジンオイル)
エコットスポンジ 5L(40W SAEオイル)


エコットスポンジは再生綿の粉砕片とクルミの粉砕片に、油を消化・分解する天然の微生物が1袋(10kg)あたり800億個(1gあたり約800万個)入っています。
微生物は全く天然のもので、遺伝子操作等は一切しておりません。
クレイ系油吸着剤とエコットスポンジとの比較は次の通りです。

クレイ系油吸着剤 エコットスポンジ
ケイ肺の原因となりえるケイ素粉を含む ケイ素粉を含まない
発がん性の原因の可能性あり 全て天然由来で発がん性の危険はない
吸着された油が再滲出する カプセル内に閉じ込め滲出しない
液体の吸収が遅い 吸着は瞬時
摩耗性  非摩耗性 
 重いので取り扱いが困難 軽いので取り扱いが容易 
焼却できない  焼却可能。灰の量が微量 
床に油が残り危険  吸着後は油が残らない 
生分解しない  生分解する 
油を分解しない  炭化水素を分解する 

Q2. 吸着された油はどれくらいの時間で分解するのですか?エコットスポンジそのものが自然界で分解するにはどれくらいの時間がかかるのですか?

A2. 油の量や種類、温度、含有水分によりますが、大まかにいって2週間から3カ月かけて吸着した油を分解します
エコットスポンジがそのままの状態で野原に放置された場合は、約一ヶ月で生分解します

Q3. 微生物が目に見えないのでなんとなく不安ですが、本当に安全ですか?

A3. 微生物は自然界に多く存在し、人体内にも多くの微生物が存在します。
エコットスポンジに含まれている微生物は病原を引き起こすようなものではありません
万一目に入った場合でも微生物は問題がありませんが、綿の粉で傷付く恐れがありますので、十分に水で目を洗い流して下さい。また、食物ではありませんので万一食べてしまった場合は大量の水を飲んで医者に相談してください。
製品安全データがございますので、ご要望があれば提出します。

Q4. 微生物が生きている証拠はどのようにしてわかるのですか?

A4. 本当に生きている証拠を示すには、生物研究授与微生物研究機関にてお調べできます

Q5. エコットスポンジは油をカプセルの中に取り込むので、一度吸着したら外部に滲出しないと聞いていますが、どのような原理ですか?

A5. 原料に綿の粉とクルミの殻の粉砕片が入っていますが、その細胞膜の浸透圧により、一度吸着された油はでられなくなります。この分子構造がカプセルの原理です。

Q6. エコットスポンジの微生物は好気性ですか嫌気性ですか?

A6. エコットスポンジには好気性微生物と、嫌気性微生物のどちらも存在しており、好気と嫌気の両方の環境で働くように処方されています

Q7. 北海道のような寒冷地で、エコットスポンジはうまく機能するのですか?

A7. エコットスポンジは、それ自体が凍って固くなるか、または対象となる液体が凍って固くなるまで吸着は継続します。
微生物は4℃ほどで活動が緩やかになり、0℃になると休眠状態になりますが死滅はしません
凍ると一部の微生物は死ぬものもありますが、大勢に影響はありません。

2.使用環境・使用方法

Q1. 油を吸着した後はどうなるのですか?また油を吸着したエコットスポンジはどのように処理したらよいのですか?

A1. エコットスポンジは油を吸着すると、油をカプセルの中に閉じ込めて外に出しません。(※Q5参照
したがって、あとから雨や水がかかっても脂がしみ出ないので環境を汚染しません。
通常油を吸着したエコットスポンジは、落ち葉など植物系のゴミと同じ方法で処理できます。すなわち埋め立て場に投棄すれば、油は炭酸ガスと水になり、植物系の粉などはそのまま分解して土になってしまいます。

ただし、吸着限界を超えたエコットスポンジは粉の外側に油が付着しているため、そのままの投棄は良くありません。その場合はエコットスポンジを追加してください。
埋立投棄のほか、もちろん焼却も可能です。焼却の場合、残渣が極めて少ないのも特徴です。

油吸着後の処理に関しては、詳しくは地域の管轄役所にお聞きください。
ちなみに、東京都清掃局では「油を吸着して粉末の外側に油がでていなければ公共の埋立場に投棄してよい。ただし、塩素系の液体を吸着したエコットスポンジは公共の埋立場には投棄できません。中の液体が滲出しなければ塩素系の液体であっても自社内の土地であれば問題ありません。」という見解です。

Q2. こぼした油の量に対してエコットスポンジの量が多すぎたようです。もう使えませんか?

A2. エコットスポンジは飽和状態になるまで何回でも使えます。
次の時のために袋や容器に入れて保管しておいて下さい。 ただし、油と一端遭遇するとバクテリアは目覚めてしまいますので、油を生分解するには数日以内に再利用して下さい。
油の吸着だけでしたらバクテリアが死滅しても作用しますが、その場合は環境中に放出せず、植物系のゴミと同じ方法で処理して下さい。

Q3. エコットスポンジを使わないでおくと、製品としてどのくらいの寿命があるのですか?

A3. エコットスポンジの微生物は炭素系のものに遭遇するまで眠っています。炭素系のものに遭うと目を覚まして起き出し反応します。
袋や容器に入れて乾燥した高温にならない場所に保管しておけば、4〜5年間は効果的です

濡らすとびっくりして目を覚ましてしまう可能性がありますので、保管は乾燥した場所が適切です。

Q4. 石油系以外の油も吸着・分解しますか?

A4. 植物油や動物系油も吸着・分解します。
基本的には炭化水素でできた液体なら吸着・分解します
油と水が乳化したもの、水溶性顔料、炭酸飲料、人や動物の吐出物も吸着するだけでなく生分解できます。

Q5. エコットスポンジはクリーム状のグリスや冷温バターのような固い油も吸着しますか?

A5. エコットスポンジとクリーム状の油が混ざれば吸着します
したがって、混ざらないような固さの油には適当ではありません。

Q6. エコットスポンジは燃えますか?

A6. 常温であればエコットスポンジが自ら発火することはありません。しかしマッチ等で点火すれば燃えます
したがって油を吸着したエコットスポンジの処理は燃料としても使えます
エコットスポンジは粘土等を含んでいませんので、焼却灰の残留もごくわずかです。

Q7. エコットスポンジは水に浮いた油を吸着・分解しますか?

A7. 基本的には床面または路面にこぼれた油を吸着するものですが、油の浮いた水面にエコットスポンジをまくと最初は表面張力で浮き、油を急速に吸着し、その後下に沈みます
沈んだエコットスポンジは生分解をします

Q8. 油を吸着したエコットスポンジを土の穴に埋めても良いですか?

A8. 土の穴に埋めても油は生分解します。ただし生分解の速度は油の種類や量や環境によって異なります。

Q9. 吸着限界に達していないエコットスポンジを元の袋に返却した場合、未使用のエコットスポンジを損傷させることはありませんか?

A9. 損傷はしませんが、バクテリアは炭化水素と遭遇すると目覚めてしまいます。バクテリアが死滅すると生分解しなくなり、油吸着能力のみが残ります。 未使用のエコットスポンジからは隔離して下さい。

Q10 吸着限界に達していないエコットスポンジだけを保管しておく場合は、微生物は休眠状態に戻るのですか?

A10. 油がエコットスポンジの中にある限り微生物は生きている可能性があります。
そのまま保管しておくと油(食物)がなくなり、やがては死滅します。ただし、こうなってもエコットスポンジの吸着力には影響ありません
微生物が目覚めてから十分な油(食物)が無い場合、通常微生物の寿命は45〜60日です。

Q11 基本的に炭化水素を生分解するにはどのような環境がベストなのですか?

A11 次の四つの要素がそろうと生分解が早まります。

   @ 炭化水素を分解・消化する適切な数の微生物の存在
 A 微生物が活性する為の栄養剤の存在
 B 適当な酸素の供給
 C 温度22〜43℃)と水分30%前後

@とAはエコットスポンジに十分含まれています。

Q12 エコットスポンジに吸着された油を最短時間で生分解させたい場合はどのようにしたらよいのですか?

A12 油吸着済みのエコットスポンジ(吸着限界を超えていないこと)を適量の土と混ぜて外に放置し、一週間に一回程度熊手などで攪拌すると適度な酸素が供給されて良く分解します
これは雨が降った後は固まりやすくなるため、酸素が入りにくくなるのを防ぐためです。
雨が降らないで乾燥する場合は適当に水をやります。

Q13 エコットスポンジは、床にこぼれた油などのほかにどのような使い道がありますか?

A13 使い道は様々ですが、以下に一例をご紹介します。


●油を良く吸着する性質を利用して、機械油などで手が油まみれになった場合はエコットスポンジで手を揉むと油がきれいに取れ、手もかぶれません。


●ガソリンなど極めて引火性の強い液体がこぼれた場合、エコットスポンジで吸着させると引火性が低く(燃焼時間が遅く)なります。エコットスポンジを添加すると燃焼時間は2.2倍以上になるというデータがあります。

Q14 水面に薄く浮いた油にエコットスポンジをかけたら有効ですか?

A14 エコットスポンジは比重が1.25あり、水より重くなっています。(重いので風にも飛ばされにくい)
水面にエコットスポンジをまくと、表面張力でエコットスポンジは浮きます。浮いている間に吸着できる油は吸着され、やがては油を吸着したエコットスポンジは沈みます。
沈んだ後でも油は生分解を続け水と炭酸ガスになりますので、浮いている間に吸着できる油に関しては有効です

3.マーケティング情報

Q1. エコットスポンジはどこでいつごろから発売し、年間どのくらい販売しているのですか?

A1. アメリカで1994年に発売され、現在年間約5000t(37万袋)販売しています
日本では1999年7月発売です。

Q2. 工場全体で従来の油吸着材からエコットスポンジに変えた事例はありますか?

A2. 欧米では多くの企業が、”エコットスポンジは吸着性に優れて油が滲出しない”とか”環境に優しい”、"経済的”などの理由でクレイからエコットスポンジに変えています

例えばイギリスを代表する自動車メーカーのローバー社(ローバー・ランドローバー・MGなどのメーカー)の全工場では、1998年にすべてをエコットスポンジに替え、大きな経費節減になっています。

また、ジェネラルモーター社、クライスラー社、モトローラ社、ブリティッシュ・エアロスペース社(航空機製造)、ハーツトラックレンタル社、エメリーワールドワイド社(国際宅配便)、アメリカ・ウエスト・エアラインズ社、ジョンソン&ジョンソン社、アメリカ郵政省、アメリカ空軍、アメリカ・カナダの自治体、その他数多くのユーザーがおります。

Q3. エコットスポンジの大手ユーザーはどのくらいの袋数を使っているのですか?

A3. 各ディーラーは各ユーザーの使用量を発表したくないのが普通なので正確にはわかりませんが、分かっている範囲の大手有名ユーザーの代表例は、イギリスの自動車会社ローバーグループで、ローバー・スウィンドン工場で毎月200袋、他の2工場合わせて毎月125袋、合計毎月325袋、年間3900袋使っています。
ただしローバーグループは最大の得意先ではありません。
最大のユーザーはグローバルエンヴァイロンメンタル・テック社で、毎月平均4000袋(3600〜4300袋)
年間48,000袋使っています。(ただし自社使用と他社への販売も含む。)

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